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日仏大地震の報道の違い そして海外にいるわたし達ができること

東北地方太平洋沖地震が起きて、この1週間、毎日震災後の被害の様子や避難所の人たちの深刻な状況、また福島の原発事故の報道を日本のテレビ・フランスのテレビで見守っているのですが、いくつかあまりに違うので、正直驚いています。

まず違いに気づいたのが原発の爆発時の放送の違い。

日本のニュース(NHK)を見ていても、爆破前・爆発後の様子程度しかでていないのに、フランスのニュースでは繰り返し、爆発の様子を生々しく放送していました。また日本のニュースでは爆発が、1,2,3号機と続いても、あいかわらずぼんやりとなんとなく煙がでているぐらいの映像を繰り返し流していて本当に深刻なんだろうかと疑問に思ってしまいます。日本の家族の話では、新聞などでしっかりその爆発の様子の写真がでていたそうですが、どうしてテレビであえて放送しないのか。

考えられるのは
・衝撃的な映像を放送することで、国民を無駄にパニックにおちいらせたくない。
・国民が衝撃的な映像に慣れていないため、放送側が自主規制している或いは国から規制がかかっている。
・何か深刻な自体を隠している・・・

などどれも理由のように思うのだけど、皆さんどう思われますか。


また今日フランスのニュースを見て、あ、これはやっぱり日本のテレビでやはり伝えていないとあらためて思ったのがフランスのテレビでは津波の被害後、遺体で見つかった人たちが道路や学校の体育館で布団などにまかれ並んでいる様子やそこに行方不明の家族を探しにきた人たちの映像・・
一方日本のテレビは実際被害にあった国だし、こういった悲しい映像は同じ国民同士見たくないという気持ちも正直わかるのだけれど、何度見てもやはりまったくでてこないのです。(これはフランスでもし同じようなことがあったら、やはり流さないのかな)

日本のテレビがこういったショッキングな映像を規制して国民に見せないようにしてきたことに気づいたのはフランスにきたばかりのころでフランスのテレビのニュースやドキュメンタリーで生々しいこういった映像を見るようになってから。ここ数年でようやく見ても顔を背けず見られるになってきたと同時に、、実際映像として目で見ることで深刻さがしっかり伝わり、人の死を現実として受け止められるから、今ではフランス風の報道のほうがよいのではないかと思うようにもなりました。

もちろん、ショッキングな情報はあえて、規制して無駄なパニックの発生を抑え、また悲しみを必要以上人々に与えないことで、震災後の人々の冷静さを保ったり被災地もそれ以外の地方の人もお互いに協力し合って助け合う前向きな気持ちを持つのに貢献しているのだろうけれど、

原発に関しては、爆発の様子の映像に限らず、情報をしっかり伝えて欲しいと思う。今回の今でも続いている原発事故は、日本だけの問題ではないし、海外も自分の国にも影響がおよぶかもしれないと真剣に事故の行方を注意深く見つめ、詳しく報道しているし、つねに新しく正確な情報を欲しがっている。海外のニュースは基本的に日本のニュースが情報源になるので日本の報道は国民にむけても海外に向けても隠すことなくしっかり情報を公開する必要があると思う。

でないと、もともと言葉の面で情報が詳しく伝わりにくい在日外国人たちをさらに不安にさせ
過敏とも思える日本退避の動きを促進させることになりかねない。

そうフランスのテレビでは原子力に80%近くエネルギーを頼るだけに今回の事故への関心は過敏とも思えるほど高く連日ニュースや討論番組で原発事故のことを取り上げているし、最悪の場合のフランスへの影響まで話がでているのです(大気は地球の自転(時計と反対周り)とともに動くのでまず、被害がでるのはアメリカなのに)・・・これも日本では今回の事故はチェルノブイリのような深刻な放射能漏れはなく、放出された放射能は微量であって健康にただちに害がないことを繰り返し強調しているけれど、フランスでは、チェルノブイリまではいかないけれど、スリーマイル島の事故以上といわれています。

初めのころはフランス大使館に関東圏に住むフランス人の日本西部や国外へ退出勧告がでていて、一刻を争うように日本に暮らすフランス人家族がフランスに帰国している様子などを見るにつけ、日本は事故現場から半径20Kmに避難勧告あるいは20-30km内は自宅待機なのに何を大げさな・・と初めのころはフランスのテレビを見るにつけ思っていたけれど、
外国人ゆえに情報が不足していて・・という理由だけではなく東電の今のところ確認中・・などあいまいな説明伝達の繰り返しや、やはり東電が放出された放射能の種類(元素記号)をいまだに公表していないことを知ると、何かやはり隠しているのではないかと思え、

あながちこのフランス人たちの退避も大げさではないのでは・・と最近思うようになってきました。

放射能の被害は、見えないし、人の五感では分からず、正確な情報だけがたよりなのだから、
東電も情報を伝える側も国民や在日外国人もしっかり正確な情報をしっかり流して欲しい。
と今切に思います。
          
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海外にいる私たちは、今回の大地震による被害や原発事故の二次被害の情報の前にしても献血も節電もできないけれど、わずかながらの義援金を送ること 
日本赤十字http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00002069.html
と震災でなくなられたかたのご冥福を祈り、離れ離れになっている人たちの一刻も早い再会と今後の復興を強く願うこと・・

そしてパリのノートルダム寺院で今回被害にあってなくなった方などのミサが行われたこと
義援金を集めるため海外の日本人がバザーなど行動を起こし始めて言うこと
そして、毎日のようにフランスの人たちがわたしの家族の安否を心配してくれるのと同時に
日本の今回の被害を悲しみ、今後の一刻も早い復興を願ってること・・を日本の人たちに伝えることで、
小さな力になれたら・・と思います。

あまりに原発事故に関する日本の隠す報道と少し過敏と思えるフランスの報道が違ったので
今思うことをだらだらと書いてしまいました。最後まで読んでくださった方読みずらくてすみませんでした。


  
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長い冬が終わりを告げ、毎年今頃は花が一斉に咲き出すのをとても嬉しく思う季節ですが、今年ばかりは常に震災のことが頭をよぎり素直に喜べません。


【追記】上に書いた「日本のテレビでやはり伝えていないとあらためて思ったのがフランスのテレビでは津波の被害後、遺体で見つかった人たちが・・」という内容について何人かの方から厳しいコメントをいただいていますが、けして亡くなった方の遺体を見たいという思いで書いたのではありません。自国でこういったひどい被害が起きた際フランスがどこまで映像で流すか分かりませんが、フランスでは今回の日本の震災後の被害の様子をこういった形でも報道しているということを伝えたくて書いたのです。普段と異なる内容を今回の大震災をきっかけに書き、予想外の意見もいただけ興味深くもあるのですが、対応によけい疲れてしまいますのでいろいろ検討した結果ここのコメント欄はしばらくして閉じさせてもらいます。コメント欄をなくすと今までのやり取りも消えてしまいますが、すみませんご理解くださいませ。

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by march321k | 2011-03-17 10:41 | 日本